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第90話 本気を出したら

作者: 雨音休
last update 公開日: 2026-06-24 06:03:49

 第一試合開始前。

 闘技祭会場はお客さんたちの熱気で包まれていた。がやがやと話し声が響いている。賭け事が始まっているようで、誰が勝つかという声が一段と高く聞こえた。観客席の後ろにはあの巨大なグリーンの戦車があった。砲身が長くピカピカと輝いている。呼び物としてデカデカと目立っていた。

 試合場は四人の魔法使いが囲んでおり、彼らが結界を張ってくれていた。遠距離攻撃がお客さんへ飛ばないようにとの配慮だろう。 

 試合場の横の地面で、いまトウマはウミを叱りつけていた。

「ウミ、ラヴリー天使の水着を着ろ!」

「い、嫌ですぅ! あんな恥ずかしい水着を着て、お客さんたちの前に出られないです!」

「何を言っているんだ! ウミ、あの水着は防御力が高いんだ! Bランクだぞ? 早く着ろ!」

「ご主人様、勘弁してくださぁい! 無理なものは無理です!」

「馬鹿! これは闘技祭に勝つためなんだ!」

「水着を着なくても勝てれば良いです!」

「水着を着た方が、勝率が上がる

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  • RMTサバイバー~今日の宿代を稼ぐ俺と、人助けで戦う使い魔~   第91話 決勝で会おう

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  • RMTサバイバー~今日の宿代を稼ぐ俺と、人助けで戦う使い魔~   第15話 気づかない再会

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  • RMTサバイバー~今日の宿代を稼ぐ俺と、人助けで戦う使い魔~   第14話 守れなかった約束

     遠い過去。 その日は田舎の夏祭りだった。幼馴染みの女の子、中村真帆と一緒に、ユウマは屋台を見て回っていた。二人とも小学生である。 辺りは行き交う人々でごった返している。お祭りの匂いがしていた。出店からこぼれるオレンジ色の照明。らっしゃいらっしゃいという威勢の良い声が響いている。二人はオモチャ屋の前で立ち止まる。 真帆がガラスの指輪を手に取った。気の強そうな顔立ちに笑みを浮かべている。 「これ、綺麗!」「本当だ。買ってやるよ」「いいの?」「お前に似合うと思って」「あ、ありがとう!」  親からもらった五千円のお小遣いの中から、ユウマは指輪代を支払った。450円

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     ヤマネコ食堂。 直方体の木造の室内。四角いテーブルがいくつも並んでいる。現実でいう古めかしい定食屋と言った感じだ。 ウミと共に店に入り、窓際の席に対面で腰掛けた。他に客はいない。スキンカードを木製テーブルの上に置いた。金色に縁取られたカードである。 立てかけてあったメニューを開き、二人は注文する品を選んだ。 女将さんがやってきて水コップを二つ並べる。そしてびっくりしたような顔で右手を口元に掲げた。 「いらっしゃいませ。あら、プレイヤーさん、その高級カード、すごいレアアイテムだねえ。どこで取ったんだい?」「ドーラ君からもらったんですよ」  ウミが機嫌良く長い茶髪を揺らす。モフモフ

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